欧米の文化に追随してきた従来のビジネススクールではなく、日本の感性や文化を基礎にした新しい経営理論を探求しています。企業と社会の関係を動的にとらえる「経営生態学」を構想します。
(Zoomによるオンライン開催。
詳細はFacebookをご覧ください。)
第8回
マエカワの経営論によれば今西錦司の棲み分け理論を追求すると無競争経営に達するといいます。進化論的な生存競争の概念ではなく、自社の独自性を探求した先にある共生関係に向けて、これからの時代に求められる経済秩序について話し合います。
第7回
脱MBA論哲学編では21世紀型の日本的経営の基盤となる思想を探求してきます。初回は前川製作所の場所的経営論と清水博氏の生命論を改めて読み直し、企業活動を動的な生態論としてとらえる可能性を探ります。
第6回
脱MBA論では経営生態学を構想していきます。ティール組織の企業体を生命論としてとらえる発想を拡張し、経済活動を生態学的な営みとして再構築します。初回はシステム論を検討し、従来のシステム論の有用性と課題について議論できればと思います。
第5回
20世紀後半からの情報技術の発展により、企業のあり方や人材に求められる資質は大きく転換しつつあります。Googleの人材マネジメントをヒントに、管理型から個人の意欲を最大限引き出すマネジメントへ、現代における創造的組織のつくりかたを議論しましょう。
第4回
新時代のアパレル・ブランドの潮流を象徴するブルネロ・クチネリ。その経営は文化的かつ哲学的で、21世紀の企業の在り方を予言しています。今回は訳者の岩崎春夫さんをお呼びして、革新的な企業文化の本質に迫ります。2016年の「脱MBA論」の実践編です。
第3回
複雑系貨幣論、市場とアジール論、暗黙知と創発論、コミュニケーションとハラスメント論など、多様な視点から経済学を再構築を図る安冨歩氏。本書から得られる知見には、現実の経済を深く探求していくためのヒントが詰まっています。脱MBA論の世界観を理論的に発展させたいと思います。
第2回
イヴァン・イリイチの産業社会批判に、西田幾多郎の場所論や述語性日本語論を接続し革新的な経済論を構築しつつある山本哲士氏。本書で展開される「ホスピタリティ」と「資本経済」は日本経済再興の指針になりうる概念です。この独創的な理論に読書会を通して迫っていきましょう。
第1回
21世紀の日本的経営理論を求めて脱MBA研究会をはじめます。初回は日本思想を経営に応用している前川製作所の前川正雄氏と、複雑系・生命論を探求する清水博氏の対談本です。1994年という時期の対談でありながら、最先端の経営理論のさらに先を行く驚嘆すべき本書に、日本的経営の新たな可能性を探りましょう。