デジタルデバイスが普及し、マルチメディア化がすすむ現代においては、アート、音楽、スポーツなどこれまでの教育で周辺に位置付けられていた科目が重要になってきます。
2021年度は音楽および音楽教育について考えます。
(Zoomによるオンライン開催。
詳細はFacebookをご覧ください。)
新日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボ企画第2回目は、ハンガリーの作曲家ベラ・バルトークを取り上げます。20世紀を代表する作曲家であるとともに民族音楽学の確立に多大な業績を残したバルトーク。東欧が戦果に包まれている今だからそ、音楽を通して民族や平和について考える機会となればと思います。
これまで1年半にわたり音楽についての議論を重ねてきたので、論点の整理もかねて西洋音楽史のテキストを読みましょう。白水社の文庫クセジュはフランス書籍の翻訳なので、フランス音楽に触れる機会が多かったこの研究会の振り返りにちょうどいいかと思います。
1月の新日本フィルハーモニー交響楽団との読書会のイベントが好評だったことから、ひきふね図書館パートナーズとコラボレーションしてスピンオフ企画をすることになりました。青柳いづみこ『ドビュッシーとの散歩』を読んで、4/16(土)の久石譲指揮「牧神の午後への前奏曲」を聴きにいきます。演奏会終了後にカフェで感想会の予定です。
今回は、新日本フィルハーモニー交響楽団と共同で、読書会とクラシックのコンサートのコラボレーション企画を行います。10代〜30代の若い世代を対象に、読書会に参加した方をクラシックのコンサートに招待します。課題図書は『モーツァルト』吉田秀和著、演目はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番と交響曲「ジュピター」です。若者とクラシックとの架け橋となれば幸いです(詳細はFacebookをご覧下さい)。
フランス音楽に多大な影響を与えたエリック・サティ。異端児と呼ばれたその音楽は、シンプルで、優しく、革新的で現代においても輝きを放っています。今回は、サティの伝記を通して、その人生と音楽、さらにはフランス音楽の魅力について議論します。
「ゴジラ」の映画音楽で著名な伊福部昭は、1914年に北海道に生まれ早くからアイヌ文化に興味をもちます。その後、独学で作曲を学び、日本的な土壌と西洋音楽の技法の融合した独自の作品をつくりあげました。これまで、童謡や歌謡曲、雅楽、三味線などを扱ってきたので、今回は、洋楽と邦楽の混交とその可能性について議論しましょう。
自国の音楽でありながら、ほとんど何も知らない日本音楽。日本人はどのように音楽をとらえてきたのか。いかなる楽器や演奏技術が存在してるのか。古代から現代に至る日本音楽の歴史を通覧し、日本音楽の基礎的な知識を学習します。
今回は、音楽をとりまくさまざまなテーマを総合的に検討します。音楽を構成する楽器や声の特性、記譜法やメディア変化が表現に与える影響、他の芸能との関係性など、多様な視点から議論できればと思います。
日本のジャズ評論をリードしてきた相倉久人。彼が最晩年に語った日本歌謡論が本書です。戦前のエノケンや軍歌、戦後の美空ひばりや坂本九、松田聖子らのアイドルの登場など、前回の近代唱歌につづき、多彩な顔をもつ昭和歌謡の世界に迫ります。
童謡や唱歌を聴くと、幼い日の遠い記憶がよみがえってきます。西洋の音楽理論と日本的感性の出会いからうまれた近代日本の童謡・唱歌は、当代一流の作詞家、作曲家が手がけたものが多く、いまでも人々の心に響きます。その魅力について語り合いましょう。
前回の本ではカバーできなかった部分をより深掘りしていきます。ビートルズやローリング・ストーンズ、マイケル・ジャクソンやプリンスといったお馴染みの大スターなど、身近なアーティストたちについて理解を深めていきましょう。
まずは親しみやすいポップミュージックから入ります。現在、世界を席巻しているポップミュージックは、アメリカの国土で多様な人種や文化が混じり合うなかで生まれました。その発展のプロセスを、youtubeなどの映像や音楽資料をたどりながら議論します。
はじめに遊びの教育的意義について考えましょう。遊びと学習は真逆の概念と思われがちですが、子どもの発達を考えるうえで遊びはもっとも大切な要素の一つです。イギリスの精神科医・児童心理学者のウィニコットの遊び論からその重要性を考えます。