私たちの活動は古典を読むことから始まりました。
10年以上にわたって続いている読書会です。
古今東西の古典や現代の注目すべき作品を、自由に選んで読んでいきます。
(Zoomによるオンライン開催。
詳細はFacebookをご覧ください。)
洋書を読み、英文学や英語の学習方法について話す会をはじめます。テストで高得点を取るためでなく、英語の文化に触れコミュニケーションの世界をひろげるための学習に向けて。初回はJ.D.Salingerの"Nine Stories"より3編を読みます。英語に自信のない方も気軽にご参加ください。
『エチカ』という壮大な著作を物し、近代哲学の隠れた王ともいうべきスピノザ。ドゥルーズ/ガタリの『哲学とは何か』や『中動態の世界』でも、幾度となく言及されてきました。今回は初期の著作でコンパクトな『知性改善論』を読み、その思想の片鱗に触れたいと思います。
能動態でも受動態でもない言葉としての中動態。インド・ヨーロッパ語族に古来存在したこの文法表現は、現代を生きる我々に何を示唆するのか。全2回にわたりバンヴェニストの言語論や、スピノザやドゥルーズの哲学を踏まえ議論していきます。
西洋哲学を精緻に読解し新たな可能性を拓いたドゥルーズ。フロイト以降の精神分析を批判し精神医学の運動を担ったガタリ。本書で展開される「概念の創造」の営みとしての哲学を私たちはどう継承できるのか。活発な議論を期待します。
アレントの主著『人間の条件』は、私たちのNPO法人の理論的な参考文献でもある一冊です。ブルネロ・クチネリの『人間主義的経営』の議論をふまえ、労働、仕事、活動というアレントの枠組みを再考します。今回は第5章「活動」の章を範囲とします。
精神科医であり詩の翻訳も手がける中井久夫。精神の病の起源について、進化論的、文化論的に考察した本書は、コロナショックに喘ぐ我々に様々な示唆を与えてくれます。混迷する現代にこそ読みなおされるべき著作だと思います。
上巻では、ラカンの無意識概念の記号性、フロイトの読解者であることの重要性、自己意識と視覚の関係など、ラカンを読み解くヒントをいくつか得ることができました。下巻では、転移、欲動、現実界について議論しましょう。
ラカンのセミネールの文庫化を記念して、数回にわたって精神医学の読書会を行います。本書は、セミネールの中でもラカンの思想の結晶化した一冊です。フランス現代思想の屈指の難解さをほこるラカンですが、まずは挑戦してみましょう。