Metaとはギリシア語で、高次の、超える、を意味します。Meta受験とは、受験をより高い視点でとらえ、これまでの受験のあり方を超えるプログラムです。
受験教育ではテストで点数を取る方法は教えますが、なぜその教科を学ぶのかは教えてくれません。学ぶ理由がわからないまま、単なる暗記や問題を速く解くことに終始しています。しかし、各教科には、学ぶことによって獲得できる方法や理念があり、それこそが大学での研究や社会人になったときの教養として役立つものになるのです。
Meta受験では、教科の意味に焦点をあてたコンテンツを提供します。各教科の本質的な価値を考え、文系と理系をこえて教科間の関係を発見することで学習への理解を深めます。意味が理解できると、学習は楽しくなり学習効率、モチベーションも自然と向上します。受動的にあたえられた問題を解くのではなく、主体的に学びの価値を見出していくプログラムです。なお、このプログラムは受験生だけでなく、学校の教員、大学生・大学院生など幅広い対象に向けた内容となっています。
参加ご希望の方は以下からお問い合わせください
古文と現代文をつないで
日本文学とは何かを考える
世界史から数学をみることで
文系的数学の魅力を発見する
レポートから文芸作品の創作まで
多様な文章表現を学ぶ
理系科目と哲学史を結びつけ
科学への理解を深める
英語の面白さに言語学と
文化史の視点から迫る
教育のあり方について
古典を読みながら議論する
“古文の音読の中で、ああでもない、こうでもないと議論しながら「わからないもの」を読み解いていく楽しさを久しぶりに思い出しました。参加するたびに、国語の奥深さを身体で味わっています。「学びってこういうことか!」と感じる貴重な時間です。”
(高校教員 / 20代)
“17世紀、人々は小説を読んだ悶々とした感情をカフェという語らいの場に持っていき、自分の感情を思い思いに発露させた。昨今そのような賑わいの場所は非常に少ない。本来、読書とはそういった人間同士の会話や議論を前提としたものであり、自分のうちだけにとどめておくものではない。思いを場に出すことで新たな発見や視点が共有され、一人では得られない新たな体験が獲得できる。この会でその面白さを学んだ。”
(高校3年生)
“ 科学に対して体系と歴史の二つの見方を獲得することで、科学への理解は確実に深まります。大学の勉強で出会った概念や数式、人物像は、すでにできあがった体系として存在していました。それらを歴史的な視点から再検討したことで、科学的発見のダイナミズムを捉えられるようになりました。
理系の研究者は自らの内面に、形而上学とでも言うべき世界観をもっていて、それが研究の方向性を規定します。また個々人が数学感や物理感についての思考の癖を持ち、その癖が探求と発見のプロセスを前進させます。これらの研究を潜在的に規定している要素は、科学史の文脈を理解することではじめて自覚的に意識化されます。
アリストテレス、デカルト、カントをはじめ様々な哲学者の議論と、自分の問題意識がつながっていくおもしろさは格別で、ぜひ多くの人にその面白さを体感してもらいたいです。”
(工学専攻大学院生 / 20代)